「第一声」の流れを決めておく
実践編

返事・あいづち・話しかけの第一声を、決めておく。

こんにちは。対人恐怖症カウンセラーのじゅんです。

ぼく自身の対人恐怖症克服の道のりの途中、

中盤くらいで実践して効果があった方法をお話ししたいと思います。

対人恐怖症に悩む方の中でも、軽~中程度の症状の方に役立つと思います。

それは、

話しかけられたときの返し

②話しかけなければいけない時の話しかけ方

を、それぞれあらかじめ決めておく

ということです。

①話しかけられたとき

「話しかけられた時の返し方」について先にお話ししましょう。

返し方を決めておくといっても、

当然ですがその場にならないとどんな質問が来るかわからないので、

答えのすべてを決めておくことはできません。

ここで決めておいてほしいのは、

話しかけられた時に「どう反応するか」その第一声を決めておくということです。

ぼくの場合、

  • 上司に話しかけられた→「はい」と短く返事をしながら相手の方を見て、軽く1回うなづく
  • 同僚や部下に話しかけられた→「うん、何かあった?」と返しながら相手の目を見る

というように決めていました。

このように、セリフと動作をセットで決めておくことで、

  • どう返せばいいか毎回考える必要がない→話に集中できる・不安に襲われない
  • すばやく反応できるので堂々として見える→印象が良くなり、その後も話しやすくなる。

というメリットがあります。

対人恐怖症に悩んでいると、突然話しかけられた時にうまく反応できないことがよくあります。

それを後で後悔してまた悩む、ということが起こりがちです。

そこで、あらかじめ返事の仕方を考え、決めておくことで、

反射的に良い反応ができるわけです。

もちろん、初めからうまくはいきませんが、

何も考えないでその場の自分の反応に任せるより、

準備しておいたほうがうまくいきます。

反応の決め方のポイントは2点

ちなみに、その反応は

「どのような言葉」

「どのような動作」

の2点で考えておくと実際に行動しやすいです。

どう反応するかの決め方ですが、他人の反応の仕方からこれはいいなと思うものを真似するのが近道です。

ぼくは中谷彰宏さんという方の、

話し方についての対談CDのようなもの(あいまいですみません…)から返事の仕方やあいづちの打ち方を真似するようにしました。

対談CDと書きましたが、これは15年くらい前の話なので、、

今だったらYouTubeで比較的落ち着いた内容の対談動画を観るのが良いと思います。

誰の真似をすればよいかは、いろいろ見ていく中でいいな、これを目指したいというものをご自身で見つけてください。

人によって合う合わないもあるのでぼくからこの人がいいとは言えません。

ともかく、このように「反応を決めておく」ことが

「適切に返答できる」自信の第一歩となるのでぜひ試してみてください。

②誰かに話しかけるとき

これは話しかけるときも同様です。

誰かに話しかけたいとき、ぼくは、

  • 話しかけたい相手の1mと少しくらいの距離まで近づいて、
  • 「○○さん、すみません」とゆっくり話しかけ、
  • 相手が返事をしてこっちを見たら、
  • 「ひとつ聞いていいですか?」と声をかける。

と決めています。ここまで細かい手順を決めることで、

余裕をもって話しかけることができます。

これは以前の職場でとても感じがいい人がいて、

その人が他人に話しかける様子を観察していたら上記のようにしていたので真似しています。

以上、反応や話しかけの方法を決めておこうというお話しをしました。

決めておくことのメリットは、

  • どう返せばいいか毎回考える必要がない→話に集中できる・不安に襲われない
  • すばやく反応できるので堂々として見える→印象が良くなり、その後も話しやすくなる。

ということです。

やってみるとわかりますが、初めは演技しているようでぎこちない自分を感じると思います。

しかし同じことを繰り返していくことで、

だんだんと言動が自分のものになり、自然にできるようになります。

ぜひあなたも、自分なりの反応の仕方を決めてみてください。